効果や食品を解説(ビタミンK)。

あまり聞かないこの栄養素が、どのような働きをするのかご存知でしょうか。
油に溶けて水に溶けない脂溶性のビタミンKは、血液を凝固させるためにとても大事で、新生児における出血性疾患の一部はビタミンKに関連があると考えられているほどです。

ビタミンKの効果を解説。

もっとも、代表的なビタミンKの働きは、血液凝固作用です。
怪我などで出血すると、自然に血が止まりますが、これは血液中に凝固成分があるためで、ビタミンKはこの凝固成分を生成するときに必要な栄養素です。
特に新生児には大事な栄養素で、腸内細菌が発達していなかったり、母乳にビタミンKが少ないため不足しやすく、出血性疾患を起こしやすいと言われています。

骨の形成にはカルシウムとマグネシウムが有名ですが、ビタミンKは、カルシウムの骨への沈着を促したり、カルシウムが骨から流出するのを抑えたり、骨の石灰化への手助けする働きがありますので、骨折や骨粗鬆症の予防に役立つビタミンと言えます。
また、ビタミンDも骨の強化に関与する大事な栄養素です。

上手に摂取するために。

抗凝血薬であるワルファリン(血を固まらないようにする薬)とビタミンKの併用は禁忌とされていますので注意して下さい。
脂溶性のビタミンなので、油を使って調理すると吸収がよくなりますが、油の過剰摂取は生活習慣病のリスクを高めますので、注意が必要です。

ビタミンKを多く含む食品。

納豆、小松菜、ブロッコリー、モロヘイヤ、ほうれん草などに多く含まれています。

欠乏症や過剰症。

1日の目安摂取量は成人男性75μg、成人女性60〜65μgで、一般的な食生活を続けている場合には、不足する心配はあまりないと言われています。
ただし、不足した場合には、怪我の際に血が止まりにくくなったり、胃腸からの出血、月経過多が起こると言われています。
また、慢性的な不足は、骨粗鬆症や骨折を引き起こすことが知られています。

1日の上限量は決められておらず、過剰症の報告もありません。

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