効果や副作用を解説(L-カルニチン)。

「ビタミンBT」とも呼ばれることがあるL-カルニチンは、ビタミン様物質の1種です。
L-カルニチンがビタミンでないのは、コエンザイムQ10と同様に体内でも合成することができ、ビタミンの定義に当てはめることが適当ではないからです。
もともとは、心臓病の医薬品として使われていましたが、現在では、サプリメントとしての使用が厚生労働省から許可されており、ダイエット食品として高い人気を得ています。

L-カルニチンの効果を解説。

もっとも代表的なL-カルニチンの効果は、脂肪酸をミトコンドリアへ運搬し、生命活動に必要なエネルギーを作り出すための重要なサポートをしていることです。
この効能から、L-カルニチンは脂肪燃焼を促進させて、自然なダイエットができるとして人気を得ています。
また、この作用はコエンザイムQ10と同時に摂取することで、より効果的になります。

L-カルニチンは、脳内の情報伝達物質であるアセチルコチンの生成に不可欠な成分であり、しっかり摂取することで、脳の老化防止や記憶力の向上に役立つと言われています。
また、血液中の余分な脂肪を燃焼し、アセチルコリンの材料となることから、脳血管疾患の予防にも期待されています。

また、L-カルニチンは運動能力の向上にも有効であり、筋肉質な体作りや、筋肉疲労・筋肉痛を和らげる効果もあります。

L-カルニチンの効果については、こちらをご参照下さい。

L-カルニチンの有効性。

一部ではありますが紹介します。
『独立行政法人−国立健康・栄養研究所−』より記事を転記しています。

・狭心症に対して有効性が示唆されています。
・うっ血性心不全に対して有効性が示唆されています。
・ジフテリア性心筋炎の発症率や死亡率を低減するのに、経口摂取で有効性が示唆されています。
・バルプロ酸の毒性軽減に対して経口摂取で有効性が示唆されています。
・甲状腺機能亢進症に経口摂取で有効性が示唆されてます。
・末期腎疾患(ESRD)に対して有効です。
・不妊症に対して有効性が示唆されています。
・早産児の脂質利用能を高める目的で、経口摂取で有効性が示唆されています。

L-カルニチンを多く含む食品。

L-カルニチンは、動物性食品(特に羊肉)や赤貝などに多く含まれています。

欠乏症や過剰症、副作用。

L-カルニチンの1日の目安量や推奨摂取量は、明確ではありませんが、不足すると、疲れを感じやすくなったり、肥満の大きな要因となります。

また、1日の上限量についても、明確ではありません。
授乳中に摂取しても安全性が示唆されている栄養素で、 一般的に副作用が出にくく、安全性が高いとされていますが、胃炎や下痢、悪心や吐き気、嘔吐や胸焼けなどが報告されています。

摂取時の注意点。

アセノクマロールと併用すると、抗凝固作用を強めること可能性があります。

てんかん発作の既往症がある方は、カルニチン摂取により発作の頻度や重篤度が増大するという報告があります。

L-カルニチン関連サイト紹介。

脂肪燃焼を促進して肥満予防やダイエット効果を持つだけでなく、脳の活性化にも役立つL-カルニチンに関するサイトなどをこちらに紹介しています。

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