効果や食品を解説(鉄分)。

元素記号(Fe)で、古代ギリシアで既に貧血治療に用いられていた形跡があるほど、古くから知られているミネラルです。
貧血は男性より女性に多く、成人女性の5人に1人は、鉄分不足による貧血と言われています。

鉄分の効果を解説。

もっとも、代表的な鉄分の働きは、貧血の予防です。
酸素は、血液中のヘモグロビンという物質により、体内の隅々まで運ばれますが、 このヘモグロビンの主成分が鉄分なので、不足すると酸素を上手く運ぶ事が出来ず、貧血の原因となります。
なお、鉄分はヘム鉄(動物性の食品に含まれおり、吸収率が高い)と非ヘム鉄(植物性の食品に含まれおり、吸収率が低い)に分かれます。

妊娠中期以降には、必要量がお母さんと赤ちゃんの2人分となりますので、葉酸亜鉛などと同様に妊娠期に大事なミネラルです。

亜鉛やセレンと同じく免疫機能を高める働きがあり、また、口内などの粘膜を正常に保ち、予防に役立ちます。

活発に活動するためのエネルギー源であるATP(アデノシン3リン酸)の生成に必要なので、不足すると疲れやすくなったり、倦怠感を感じます。

食欲が減少する時は全身の酸素不足が疑われますので、鉄分を摂取することで、改善される可能性があります。

上手に摂取するために。

鉄分(非ヘム鉄)とビタミンCを同時に摂取することで、吸収率を高めることが出来ます。

お茶やコーヒーには、吸収を阻害する成分(タニンン)が含まれているの、あまり同時に飲まないようにしましょう。

鉄分を多く含む食品。

ひじき、プルーン、レバー、ほうれん草、アサリなどに多く含まれています。

欠乏症や過剰症。

1日の推量摂取量は成人男性7.5mg、成人女性10.5mg(妊娠時は19.5mg)で、不足すると、鉄欠乏性貧血になり、体全体に酸素を運ぶヘモグロビンが不足するので、すぐに疲れやすくなったり、無気力になったり、集中力がなくなるなどの症状が起こります。

1日の上限量は成人男性50mg、成人女性40mgで、通常の食生活であれば、過剰状態になることはまずないといわれています。
過剰摂取による主な症状としては、頭痛、めまい、肝機能障害などの症状がみられます。
また、亜鉛やの吸収を妨害します。

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