効果や食品を解説(セレン)。

元素記号(Se)で、ギリシア語の月(selene)に因んで名前が付いたと言われています。
人の発育と生殖に欠かせないミネラルの1つで、「セレニウム」とも呼ばれています。
セレンには体内の余分な活性酸素が悪さをしないように除去する働きがありますが、この働きは非常に強く、ビタミンEの50〜100倍とも言われています。

セレンの効果を解説。

もっとも、代表的なセレン(セレニウム)の効果は、もちろん活性酸素の除去です。
体内に侵入してきた細菌などを無害化する活性酸素は、過剰になると体内の物質を手当たり次第に酸化しようします。
これが老化(体内の酸化)の原因となり、200種類以上の病気の原因ともなることが近年の研究から明らかになってきています。
セレンは、この活性酸素を非常に強力に除去します。
また、免疫力を高め、体が本来持っている抗酸化作用を発揮させる働きがあります。
ビタミンでは、ビタミンEビタミンCがこの活性酸素の除去や抗酸化作用を持つことで有名です。

亜鉛と同様に男性の精子に重要な働きをしているため、不足することで不妊症の原因となる場合があります。

成長や発育には欠かせない甲状腺ホルモンの活性に役立ちます。

土壌中のセレン濃度が高い地域ほど、がん発生率が少ないという研究がアメリカから発表されており、セレンの摂取が体の抗酸化力が高め、がん予防につながると予想されています。

上手に摂取するために。

不妊症対策として、亜鉛といっしょに摂取するとよいでしょう。
また、葉酸摂取量の最も高い群は、摂取量の低い群に比べて精子異常の発生率が20〜30%低かったという発表もありますので葉酸も大事です。

セレンを多く含む食品。

牡蠣、うなぎ、各レバー、アーモンド、抹茶などに多く含まれています。

欠乏症や過剰症。

1日の推奨摂取量30μgで、不足すると、老化が早まり、発ガンのリスクも高まります。
また、抗酸化物質が不足することから、心臓が弱くまったり、心筋症や動脈硬化などが引き起こされやすくなります。

1日の上限量は450μgで、慢性的に過剰摂取すると、爪の変形や脱毛、胃腸障害、疲労感、末梢神経障害などが起こりやすくなります。
また、グラム単位で摂取すると、重症の胃腸障害、神経障害、心筋梗塞、急性の呼吸困難、腎不全などを引き起こします。

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