効果や食品を解説(ビオチン)。

水に溶けて油には溶けない水溶性のビタミンで、元々は、皮膚炎を治すビタミンとして発見された事で、「ビタミンH」と呼ばれていました。(現在では、ビタミンB郡に属する事が判明しており、ビタミンB7として分類されています。)
近年では、副作用が少なく、アトピーや掌蹠膿庖症をはじめ、健康な肌に大切な事からサプリメントとしても人気となっています。

ビオチンの効果を解説。

もっとも、代表的なビオチンの働きは、アトピー性皮膚炎の改善です。
アレルギー物質が体内に侵入すると、ヒスタミンという物質が放出されて皮膚の炎症を起こします。
ビオチンは、このヒスタミンを体外に排泄する作用を持つため、アトピー性皮膚炎の改善に役立つと言われています。
アメリカではアトピーへの栄養学的な治療として、ビオチンやパントテン酸が使用されています。

女優の奈美悦子さんが自身の病気(掌蹠膿庖症)の治療にビオチンを使用しましたが、この病気の方の大半は、血中ビオチン濃度が低く、ビオチンの補給で症状が改善された例が、数多く報告されています。

毛細血管を太くし、血液の流れを良くしますので、皮膚の再生力を高めることに役立ちます。
また、細胞を活性化させ、老廃物の排泄を促し、皮膚の機能を正常に保つ効能があります。

アミノ酸の代謝に関わる酵素の補酵素として働いていますので、健康的な毛髪を作るのに役立ちます。

糖の代謝に関与しているので、糖尿病の緩和に役立つと言われています。
高血糖の方の血中ビオチン濃度は、通常の方よりも低くなっており、ビオチンを補給することで、高血糖が改善されたと言う報告もあります。

上手に摂取するために。

ビオチンは8種類あるビタミンB群(ビタミンB1ビタミンB2ビタミンB6ビタミンB12ナイアシンパントテン酸葉酸)の1つで、ビタミンB群はお互いに協力しながらより効果を発揮しますので、ビタミンB群をバランスよく摂取して下さい。

ビオチンを多く含む食品。

大豆、レバー、卵、玄米、ピーナッツなどに多く含まれています。

欠乏症や過剰症。

1日の目安摂取量は45μgで、不足すると、皮膚炎や結膜炎、舌炎などを引き起こすと言われています。
また爪がボロボロになったり、白髪や抜け毛が多くなることも報告されています。

上限量は明確になっていませんが、水溶性ビタミンであるビオチンは、副作用が少なく、過剰摂取しても、素早く体外に排泄させるので、長期で極めて過剰摂取しない限り(目安量の220倍)過剰症を起こす事はないと言われています。

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