効果や食品を解説(ナイアシン)。

水に溶けて油には溶けない水溶性のビタミンで、アルコールの分解を助け、二日酔いや悪酔いを予防する効能を持っています。
ナイアシンとは、ニコチン酸とニコチン酸アミドの総称で、体内では、トリプトファン(必須アミノ酸の1種)から生成されます。
別名「ビタミンB3」と呼ばれ、血行を良くし肌を健康に保つことから「肌のビタミン」と呼ばれることもあります。

ナイアシンの効能を解説。

もっとも、代表的なナイアシンの効果は、アルコールの分解に役立つことです。
肝臓でアルコールを分解するために、ナイアシンが必要となります。
また、二日酔いの原因物質であるアセトアルデヒドを分解する役割もありますので、お酒を良く飲む方には必ず摂取しておきたいビタミンです。

ナイアシンは、皮膚や粘膜を正常に保つのために欠かせない栄養素ですので、 不足すると口内炎や口角炎、肌荒れが起こりやすくなります。
また、胃や腸等の消化器官を正常に保つためにも欠かせません。

血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす効能があり、血管拡張作用を持つナイアシンは、脳や心臓などの血行を促進しますので、血流や脳の働きの改善に役立ちます。
また、インシュリンの合成に欠かすことのできない成分として糖質の代謝に関与していますので、生活習慣病の予防に役に立ちます。

統合失調症の原因の1つとして、ナイアシンの代謝異常によって症状が出現することが分かっています。
欧米などでは20年以上前からナイアシンなどの栄養素を用いて統合失調症の治療が行われています。

ナイアシンの詳しい効果や副作用についてはこちらをご参照下さい。

上手に摂取するために。

ビタミンB12は8種類あるビタミンB群(ビタミンB1ビタミンB2ビタミンB6ビタミンB12葉酸パントテン酸ビオチン)の1つで、ビタミンB群はお互いに協力しながらより効果を発揮しますので、ビタミンB群をバランスよく摂取して下さい。

また、ミネラルのクロムと組み合わせて摂取することにより、少量のナイアシンで血糖値やコレステロール値が下がると言われています。

ナイアシンを多く含む食品。

まいたけ、しいたけ、かつお節、たらこ、コーヒー、ピーナッツなどの食品に多く含まれています。

欠乏症や過剰症。

1日の推奨摂取量はニコチン酸アミドとして成人男性15mg、成人女性12mgで、不足すると「ペラグラ」と呼ばれているナイアシンの欠乏症が起こる言われています。
ペラグラは、症状が深刻になるとうつ症状や統合失調症を引き起こす原因になると言われており、さらに放置しておくと生命に関る危険な疾病です。

1日の上限量はニコチン酸アミドとして300mg、ニコチン酸であれば100mgとされており、ニコチン酸アミドの過剰摂取は、胃腸障害や消化性潰瘍などを引き起こすと言われています。
ニコチン酸の過剰摂取では、「ナイアシンフラッシュ」が起こることがありますが、通常の食事で過剰症になることはないと言われています。

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